ゴルフを長く楽しむために──鍼灸治療という選択肢
癒しの森指圧鍼灸院には、定期的に体のメンテナンスを目的として来院されるゴルファーの方が多くいらっしゃいます。ゴルフを継続するには、身体の状態を整えることが重要であり、自費診療によるケアを継続するには一定の経済的余裕が求められるのも事実です。しかし、多くの患者様が「ゴルフを続けられなくなったら、人生の楽しみが減ってしまう」と口をそろえてお話しされます。
そうした思いに応える手段の一つとして、鍼灸治療は非常に有効なアプローチです。プロ・アマを問わず、ゴルファーにとって身体のバランスや柔軟性、疲労回復は欠かせない課題であり、鍼灸はそのサポートとして大きな役割を果たします。
本記事では、「なぜゴルフをする方に鍼灸治療が勧められるのか?」という視点から、ゴルフ特有の身体への負担と、鍼灸によるケアの効果について詳しくご紹介します。

ゴルフは片側運動なので歪む——だからケアが必須
ゴルフは、左右対称の動きをほとんど含まない“片側運動”の代表格です。スイング時の動作はほぼ常に一方向で、これが原因となり体の左右バランスが崩れやすく、特に腰椎・股関節・肩甲骨周囲に歪みや負担が蓄積していきます。
さらに、アマチュアゴルファーの多くは日常生活でもデスクワークやスマートフォン使用によって前屈み姿勢が定着しており、ゴルフ特有の体の使い方が歪みや痛みを加速させる要因となっています。
トレーナーがいるプロゴルファーでも痛めるスポーツ
多くのプロゴルファーは、専属トレーナーや整体師、理学療法士などから日常的に身体のケアを受けています。それでもなお、腰痛や肩の障害に悩まされる選手は後を絶ちません。
例えば、腰痛を公言しているタイガー・ウッズ選手は度重なる手術とリハビリを経て復帰しました。これはゴルフというスポーツの負荷の大きさ、そして体のメンテナンスの重要性を物語っています。
鍼灸治療を受けているプロゴルファーは誰?
鍼灸治療を受けているプロゴルファーは、片山晋吾プロや佐伯三貴プロなどがいます。また、渋野日向子プロの専属トレーナーである斎藤大介さんも鍼灸師の資格を持っています。
また、PGAツアーの一部会場には鍼灸師が帯同していることもあり、アメリカや韓国ではすでにトップアスリートの間で“鍼灸=体調管理のスタンダード”として認知されています。
鍼灸治療でゴルフコンペの成績を上げる

ゴルフコンペ3日前に調整して成績を上げる
アマチュアゴルファーの中には「スコアが安定しない」「後半になると疲れて崩れる」といった悩みを抱える人が少なくありません。そうした方にはコンペ3日前の鍼灸治療が有効です。
鍼灸によって筋肉の緊張を緩和し、関節可動域を広げることで、スイングのキレが改善。自律神経のバランスが整い、集中力も向上します。「本番でベストスコアが出た」という声も珍しくありません。
もちろん前日に行っていただいてもけが予防になります。優勝争いしたいなどの理由がなければ3日前にこだわる必要はありません。
ゴルフコース後翌日に歪みケアを!
「ラウンド翌日に体が重い」「左右の腰や膝に違和感がある」という方も多いのでは?それは、片側運動によって体が一時的に歪んでいる証拠です。放置してしまうと、徐々に慢性的な痛みに変化してしまいます。
そのため、ゴルフ翌日のケアも鍼灸では重要視されています。筋肉のこわばりを和らげ、血行を促進させることで、翌日以降の回復がぐっと早くなります。
ゴルフレッスンや打ちっぱなしに通うのも良いですが身体のコンディションが低下した状態ではスイングがぶれてしまいます。
コロナ禍ではゴルファーばかり来院
実際に鍼灸院では、コロナ禍でゴルフ人口が増えた2020年以降、「新規で来院される方の大半がゴルファーだった」というケースも見られました。
ゴルフは屋外で距離を取りながらできるスポーツとして人気が再燃。その反面、「久々にラウンドしたら腰を痛めた」「体がついていかない」といった声が多く、鍼灸院には連日ゴルファーの姿が見られました。
ゴルフを長く続けるには健康が第一
ゴルフは年齢を問わず楽しめるスポーツですが、「健康体」でなければ継続は難しくなります。特に中高年になると、関節や筋肉の回復力が低下するため、日頃のケアが不可欠です。
鍼灸は、西洋医学のリハビリとは異なり、体の内側=気血の巡りにもアプローチするため、未病の段階でのケアに最適です。定期的に鍼灸で身体を整えることで、ゴルフ寿命を10年延ばすことも夢ではありません。
良く聞くのはゴルフコース帰宅時に車から降りる際の腰痛
ラウンド後、車で帰宅して、いざ降りようとしたら「腰が固まって痛い!」という経験、ありませんか?これはスイングで負担をかけた筋肉が、長時間同じ姿勢で固定されることで起こるものです。
こうしたケースにも、鍼灸が有効です。特に腰椎周辺のトリガーポイントに対するアプローチは即効性があり、「1回で楽になった」という声も多く聞かれます。
ゴルフ場での熱中症対策として鍼灸治療で体力維持
夏場のゴルフでは、熱中症のリスクが常に伴います。鍼灸では、体温調整機能を担う自律神経系にアプローチすることで、汗のかき方や体力の消耗を整えることができます。
また、胃腸の働きにも影響するツボを刺激することで、食欲不振や夏バテの予防にも。体内バランスを整える東洋医学の知恵が、夏のラウンドを支える力となります。
ゴルフ中に脚がつった…そんな時も鍼灸治療が効果的
「ふくらはぎがつってスイングができなかった」「歩行が困難になるほどの痙攣が起きた」というのも、ゴルフ場ではよくある話。水分不足や筋疲労が原因で起こるこの症状にも、鍼灸が力を発揮します。
経筋治療と呼ばれる技法で、筋膜のつながりを意識してアプローチし、筋肉の異常収縮を緩和。ツボ刺激による鎮痛効果も期待できるため、予防にも即効にも効果的です。
医療費控除の対象になるケースもあります
ゴルフによる身体の不調──たとえば腰痛・肩こり・膝痛・ひじの痛みなどで鍼灸治療を受けた場合、その費用は医療費控除の対象となる可能性があります。
国税庁のガイドラインによると、治療を目的とした鍼灸施術は医療費控除の対象に含まれます。ただし、リラクゼーションや美容目的の場合は対象外となりますので注意が必要です。
医療費控除を受けるには、領収書の保管や確定申告での申請が必要です。詳細については、お住まいの地域の税務署や国税庁の公式ウェブサイトなどで確認することをおすすめします。

まとめ|ゴルフを長く続けるために鍼灸治療でメンテナンスを
ゴルフは優雅に見えて、実は体に大きな負担をかけるスポーツです。歪みや筋疲労をそのままにしておくと、プレーの質だけでなく、日常生活にも支障が出る恐れがあります。
プロゴルファーも取り入れている鍼灸治療を、あなたのゴルフライフに取り入れてみてはいかがでしょうか?健康な体があってこそ、ゴルフを長く楽しめるのです。
